「カメラを止めるな!」上映館口コミで広がる低予算映画の人気とは

芸能

最近ミニシアターがまた息を吹き返しています。

客席数80〜150の小さな映画館でどこでも観れる映画ではなく、新進気鋭の若手監督の作品や、ちょっと難解なアート系作品などを中心に映画好きの為のシアターです。

そんな映画館で今、口コミでどんどん広がっている映画の1つに「カメラを止めるな!」があります。

スポンサーリンク



「カメラを止めるな!」上映館の広がり

カメラを止めるな!」は監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾作品です。短編映画で各地の映画祭を騒がせた上田慎一郎監督の待望の長編で、オーディションで選ばれた無名の俳優達と共に創られた渾身の一作となっています。

脚本は、数か月に渡るリハーサルを経て、俳優たちに当て書きで執筆されました。

他に類を見ない構造と緻密な脚本、37分に渡るワンカット・ゾンビサバイバル撮影をはじめ、挑戦に満ちた野心作となっています。

無名の新人監督と全くの無名の俳優達による息のあったエンターテイメントに
なっています。

映画作りの裏側を観ると同時にその裏側さえも演技という驚きに満ちた映画です。

カメラを止めるな!」は、都内のわずか2館で公開が始まったのですが連日満席が続き(新宿K’sシネマでは72回連続満席を記録)、その後、8館に拡大しても人気が人気を呼び、8月3日からは40館以上という拡大公開が決まっています。

さらに7月28日には、全国約100館に公開が拡大すると発表されました。

この現象はTVのワイドショーでも取り上げられるなど、今年の映画界の大きなニュースになりつつあります。

「カメラを止めるな!」芸能人の口コミ

その話題の元になったのは一般人の口コミももちろんなのですが、芸能人がこぞって「面白かった」とSNSなどをあげています。

俳優の斎藤工さんは、「面白過ぎる やい 映画関係者達よ 邦画の現状・実状をやいのやいのと嘆く前にこの映画を観るべし 「カメラを止めるな!」の “角度” はそれら全ての答えでは無いだろうか。」と絶賛しています。

AKB48の指原莉乃さんも、「カメラを止めるな!会う人全員にすすめてるんだけど誰もみてくれない。本当に元気でるから観に行って欲しい〜!内容とか調べずに。本当に面白いから〜〜!!!

そうなんです。

この映画、ネタバレは厳禁でこれから観る人は何の情報も持たずに観て欲しいと言うのが、観た人の感想なのです。

それによって、詳しい説明が無いので余計に気になってしまいじわじわと映画館へ行く人が増えたものと見られます。

ほとんどの出演者は全くの無名、低予算映画

監督の上田慎一郎さんは、中学時代に自主映画の製作を始めて、高校卒業後も独学で映画を学び、2011年に長編映画「お米とおっぱい」を製作しました。

これまで8本の映画を製作してきましたが、事業の失敗から一時はホームレスになり、映画の製作からも離れた時期があったといいます。

妻のふくだみゆきさんが監督製作した2017年2月公開のフラッシュアニメ映画「こんぷれっくす×コンプレックス」ではプロデューサーを務めましたが、監督ふくだみゆきさんが同3月に長男を出産したのと、ほぼ同じタイミングで劇場用長編映画デビュー作「カメラを止めるな!」の製作に取り組始めました。

製作費は、ワークショップに参加した俳優の受講料とクラウドファウンディングで集めた150万円強などを含めた、約300万円と低予算で製作されました。

その画面からも手作り感満載です。

しかし、それが逆に映像にリアル感を出し観客を引き込んでいきます。

東京・新宿K’sシネマでは、公開初日の6月23日から上映が72回連続満席という驚異的な人気ぶりを見せつけました。

全国8館での上映にもかかわらず、6月22日時点で動員2万4928人、興行収入3858万5390円を記録しました。

映画の魅力に“感染”した観客の列が全国で絶えず、チケットは連日即完売で、今、最も観たい…でも、最も観ることが難しいと言っても過言ではない映画となっています。

2017年11月に同劇場で6日間限定で行われたイベント上映で注目されました。

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でゆうばりファンタランド大賞(観客賞)、イタリア・ウディネ・ファーイースト映画祭シルバーマルベリー観客賞2位など、国内外の各映画祭で評価されました。

監督上田慎一郎さん自身もこの快挙にびっくりしてあるようです。

監督上田慎一郎さんとスタッフ、キャストたちは、37分ワンカットのシーンを撮影するために、もちろん何度もリハーサルを重ね、本番は2日しか猶予がなかったといいます。

思考錯誤し、脚本も全て俳優に当て書きし、ウソをウソらしく観せ、マコトをコミカルにより現実的に魅せるまさに計算し尽くされた映画になっています。

ウソから出たマコト。

モキュメンタリーとドキュメンタリーの狭間で生まれた傑作です。

あらすじは詳しくは書けません。

何も知らずに先入観無しに観る事が最大に楽しめるコツかもしれません。

さらに、監督はじめキャストが様々な劇場に出向き挨拶をしている事も大きな宣伝効果を持っています。

作り手側がこの映画をとても愛していて、

こんなに面白いから是非観てください。観た人はもう一度観て楽しんでください。

という意気込みが感じられます。

口コミを聞いて新宿の入手困難なチケットをゲットした人が、満員の劇場でみんなで声を出して笑って泣いて、

上映後には自然と拍手が沸き起こり、

さらには毎回のように舞台挨拶に駆けつける監督・キャストの心のこもったファンサービスに感激してしまう、

というある意味「劇場体験型」であることが感染拡大に一役買っているのかもしれません。

低予算映画でもここまで出来る、ここまで面白く出来る、人を感動させる事が出来る、熱量を感じる事が出来る、と気付かせてくれた映画です。

6月から始まった快進撃今後もまだまだ続きそうな予感がします。

私が観に行った日も平日の昼間にもかかわらず満席、立ち見も出ていました。

監督上田慎一郎さん、次回作のアイデアはもう決まっているとの事。

内容はまだ秘密だそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました